2026年2月13日
神奈川県藤沢市辻堂の歯医者、トータル歯科・矯正歯科湘南辻堂の理事長 高橋真広です。
今回は、「横向きの親知らずの対処法について」お話をしていきます。
【目次】
1.親知らずとはどんな歯?
2.横向きに生える親知らずとは
3.横向きの親知らずが引き起こすトラブル
4.痛みがなくても放置してはいけない理由
5.抜歯が必要なケース・経過観察でよいケース
6.横向きの親知らずの抜歯は痛い?腫れる?
7.抜歯後の注意点と過ごし方
8.親知らずを放置すると起こる将来的なリスク
9.まとめ
1.親知らずとはどんな歯?
親知らずとは、前から数えて8番目に生えてくる永久歯で、正式には「第三大臼歯」と呼ばれています。
多くの場合、10代後半から20代前半に生えてきますが、顎の大きさや歯並びによっては、まっすぐ生えずに傾いたり、骨の中に埋まったままになることもあります。
特に現代人は顎が小さくなってきているため、親知らずが正しく生えるスペースが足りないケースが非常に多いです。
2.横向きに生える親知らずとは
横向きの親知らずとは、歯が横方向に倒れた状態で顎の中に埋まっている状態を指します。
レントゲンで見ると、前の歯(第二大臼歯)に向かって横倒しになっていることが多く、一部だけ歯ぐきから顔を出しているケースもあります。
このような状態の場合、
・歯磨きが非常にしにくい
・汚れが溜まりやすい
・炎症が起こりやすい
といった問題が起こります。
3.横向きの親知らずが引き起こすトラブル
横向きの親知らずを放置すると、さまざまなトラブルを引き起こします。
①智歯周囲炎(ちししゅういえん)
最も多いトラブルです。
親知らずの周囲に細菌が溜まり、歯ぐきが腫れて痛みが出ます。
ひどい場合は、
・口が開きにくい
・飲み込むと痛い
・発熱する
などの症状が出ることもあります。
②手前の歯が虫歯になる
横向きの親知らずが押し付けることで、手前の歯との間に汚れが溜まり、虫歯になりやすくなります。
この虫歯は気づきにくく、発見されたときには神経まで進行しているケースも少なくありません。
③歯並びへの悪影響
親知らずが前の歯を押すことで、歯並びが乱れたり、噛み合わせが変化することもあります。
4.痛みがなくても放置してはいけない理由
「今は痛くないから大丈夫」と思っていませんか?
実は、横向きの親知らずは痛みがなくてもトラブルの予備軍だと言われています。
炎症は突然起こることが多く、疲労やストレス、免疫力低下をきっかけに急激に悪化します。
また、炎症が慢性化すると、骨が溶けたり、周囲の歯に悪影響を及ぼすこともあります。
そのため、症状がなくても定期的なチェックがとても重要です。
5.抜歯が必要なケース・経過観察でよいケース
すべての親知らずを抜かなければいけないわけではありません。
抜歯をおすすめするケースとしては、
・横向き、または斜めに生えている
・繰り返し腫れや痛みが出る
・手前の歯が虫歯や歯周病になっている
・清掃が難しい位置にある
経過観察でよいケースとしては、
・完全に骨の中に埋まっている
・炎症や痛みがない
・周囲の歯に影響がない
などが挙げられます。
レントゲンやCTを用いた診断により、安全に判断することができます。
6.横向きの親知らずの抜歯は痛い?腫れる?
多くの方が不安に思うのが「痛み」や「腫れ」です。
実際には、局所麻酔をしっかり効かせるため、手術中の痛みはほとんどありません。
術後は2~3日ほど腫れや痛みが出ることがありますが、
適切な投薬と安静により多くの場合コントロールが可能です。
当院では、
・できるだけ腫れにくい処置
・周囲組織を傷つけにくい手技
を心がけています。
7.抜歯後の注意点と過ごし方
抜歯後は以下の点に注意しましょう。
・当日は強いうがいをしない
・激しい運動や飲酒を控える
・処方された薬をきちんと服用する
・傷口を舌や指で触らない
これらを守ることで、治癒がスムーズになります。
8.親知らずを放置すると起こる将来的なリスク
放置すると、
・慢性的な炎症
・骨の吸収
・口臭の原因
・噛み合わせの乱れ
など、将来的に大きな問題へ発展することがあります。
特に、年齢を重ねるほど抜歯は難しくなり、治癒にも時間がかかる傾向があります。
9.まとめ
横向きの親知らずは、「今は痛くないから大丈夫」と思っていても、将来的にトラブルを引き起こす可能性が高い歯です。
早めに状態を把握し、適切なタイミングで対応することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
トータル歯科・矯正歯科湘南辻堂では、CTを用いた正確な診断と、安全性を重視した親知らずの治療を行っています。
「親知らずが気になる」
「抜いた方がいいのか知りたい」
そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。